【介護】尊厳の保持という考えに神経質になり過ぎは絶対にダメ!
介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)を取得する為に3ヶ月間週5で学校に通っておりました。
介護職員初任者研修を取得したが、現場でスキルは発揮できるのか!?
正直な所、学校で学んだ事はほとんど覚えておりません。
これは先生も言ってましたが、「ここで学ぶのはあくまでも基礎。」
現場ではその現場でのやり方がある!
※移乗の仕方やシーツ、オムツ交換作業など。
これら実技講習で学んだ事はほとんど現場では実行できてません。
理由は・・・
健常者を相手に練習をしていたから。
もちろん、ボディメカニクスを活用し対応するのですが、
現場は健常ではない方が入居されています。
状態は様々でいかに自分と利用者の体に負担が掛からないように。
これを考えながら日々、対応を研究しています。
介護職員初任者研修で学べた事
それは介護に対する姿勢や考えなどマインド醸成が一番大きかったと思います。
そこで一番多く出てきたフレーズ
「尊厳の保持」
尊厳の保持、尊厳の保持、尊厳の保持・・・
本当にこのフレーズは毎回と言っても良いくらい出てきます。
人は誰でも、どんな状態になっても人間らしく生きたいという自尊の感情を持っている。この自尊心を損ねないように接する事が大事
ノートから抜粋しましたが簡単に言うとこのような事です。
要は・・・プライドをキズ付けるなよって事ですね。
学校で言われた事・・・
・利用者は必ず様を付ける。
・仲良くなっても敬語を使いなさい。
・敬う気持ちを持って接する(上に見ろ)
私の認識が間違っているのかもしれませんが、どうしても利用者を上に見なければいけない。
利用者目線で考えてみた
当然、利用者は年上なので必要最低限な敬語は使用しますが、そこまで敏感になって接する必要はあるのでしょうか?
実際にこんな事がありました。
認知機能が低下している90歳の女性入居者。
→短期記憶も困難な状態で10秒前に伝えた名前も覚えられません。
~Aさん~
・「様」を付けて言葉使いも超丁寧。
・あたかもどこかの王国の御姫様にはなしかけるような対応。
~私~
・タメ口で友達感覚
その利用者は私の事が大好きで
顔での認識はできるようでいつも
ニコニコで接してくれます。
もちろんAさんと私の違いは言葉使いだけではないかもしれません。
表情や声のトーンなども重要な非言語コミュニケーションです。
利用者目線で考えてみました。
身の回りのお世話をしてもらって申し訳ない。
こう思ってる方も少なくありませんよね。
友達感覚で接するとやってもらってる感が薄くなるのかもしれません。
相手は認知症の方です。
少しずつ仲良くなってから~♪
親しくなってから~♪
数ヵ月経ってから~♪
それからフレンドリーな口調で話す。
私は時間の無駄だと思います。
その間に状態が悪化し、せっかくの接するチャンスを失う可能性も
大いにありえるのです。
あたかもどっかの校長をやっていたようなお堅い人には
この対応は通用しないのかもしれません。
怒ったら対応を変えれば良いだけです。
失礼な対応と取られても相手の命を奪う事にはなりません。
せっかく縁があって一緒に過ごす時間。
お互い少しでも楽しく過ごしたいものです。
仕事は好きにならないと続きません。
今日は○○さん、眠れたかな~?朝ごはんは食べれたかな~?
など自然と自分の人生の一部になっていくのです。
こちらから大きな壁を作ってしまってはダメでしょう。
~私の日常している挨拶~
出勤します。
○○さん、おはよ~!
よく眠れた?
今日は何月の何日でしょう~?(いきなりクイズ)
正解したら全力で誉める。不正解なら「惜しい!」と言う。
認知症の方は否定したらダメとか言われてますが、そんなの知りません。
そして、私の名前を聞いてみる。
「今日は入浴よろしくね~!」など
今日、何か特別変わった事があればお伝えする。
基本、敬語なんか使いません。
かと言って利用者を下には絶対に見ません。
これって「気持ち」が絶対に大事なんです。
心のどこかに「オムツ交換してやってる」「ご飯食わせてやってる」
こんな気持ちがあったとします。
利用者は簡単に見抜きますよ!!
私の心にはそんな気持ちは一切ありません。
今度はこの話の延長で食事介助について書こうと思います。